Stars Hollow (US) / Thirds (PH) Japan Tour 2020


アメリカの若手トゥインクルエモ筆頭 Stars Hollow、フィリピンからエモ/インディーロック最注目株 Thirds 2020年2月来日決定!全6日間のツアー日程のうち4日間には東京・吉祥寺を拠点に活動するエモバンド falls が帯同します。

Nothing Feels Real presents
Stars Hollow / Thirds Japan Tour 2020 with falls *
お問い合わせ/チケット予約 (Inquiries): nothingfeelsrealtbh@gmail.com
*Stars Hollow及びThirdsに関する紹介はページ下部へ

2/6(木) Tokyo @ Shinjuku Nine Spices
Stars Hollow (US) / Thirds (PH) / The Wisely Brothers / SaToA 
Open / Start 18:30 / 19:00, Adv ¥2,800 / Door ¥3,300
Tickets: e+ / nothingfeelsrealtbh@gmail.com


今回来日するStars HollowもThirdsも3ピースで、後者は3名とも女性メンバーということで、全6日間のツアー日程のうち1日でいいので "女性バンドに特化した日を作って” ”それが3ピースだったら尚のこと素晴らしいな” などと思案して企画した日程。The Wisely Brothers、SaToAの両バンドとも本意図にぴったりとハマり、Stars Hollowはもちろん、Thirdsとの共鳴度合い抜群だと思っているので、どんな化学反応を起こすのか非常に楽しみな初日。どちらも鬱屈した日常を、足掻いても足掻いてもなかなかうまく前進しないのっぴきならない日々を、等身大にポップでキャッチーに描いた楽曲を多く持つバンドだと認識していて、各バンドについて特筆すれば、The Wisely Brothersは一言では言い表せないような感情や苦しみ悲しみの中に一筋の光をもたらすような、どこか悲哀感を持ちながらも前進することを恐れずに立ち向かう力強さを具現化していると思っていて、SaToAは一言で形容するなら至極純朴で憂鬱なインディポップというのが相応しく、気怠さを全身にまといながら、パンク感にもインディロック感にも似たポップスを和な趣をふんだんにまぶした”ゆるさ”の中に”たくましさ”が見え隠れしている、いずれのバンドも非常に魅力に満ちた2バンドだと思います。日本の小さなインディシーンの中でもさまざまなジャンル・シーンを股にかけて活動されている両バンドなので、今ツアーに絡められて非常に嬉しいです。今回さらにこの共演を面白いものにすべく、会場ナインスパイスのステージを使わずにフロアで、かつ100人限定でこちら開催致します。確実に間違いない日になると思うのでとくと刮目してください。



2/7(金) Yokohama @ Tennocho Studio Olive *
Stars Hollow (US) / Thirds (PH) / falls / Morethan / heliotrope
Open / Start 19:30 / 20:00, ¥2,500
Tickets: nothingfeelsrealtbh@gmail.com

ツアー2日目は横浜のメロディック御大Morethanによる企画。この日から東京を日本を代表するトゥインクルエモ/パンクfallsがツアーに合流、企画のMorethanの他に、mynameis...やSZKN等のメンバーで構成されるheliotropeというこれぞ横浜という感じの最高に痺れるラインナップ。
fallsはStars Hollowを招聘することが決まってすぐに彼らを呼ぶなら日本からもfallsを呼ぶしかないと奮起しお声がけをさせて頂き、二つ返事で快諾頂いて6日間のツアーのうち4日間に帯同して頂くこととなりました。個人的には今日本でこれほどまで世界水準のエモを鳴らしているバンドはfalls以外いないと言っても過言ではないと思っていて、2019年初頭には東南アジアツアーを敢行、もうエモ界隈の来日公演で彼らの名前を見ないことはないと言うほどに、ひっぱりだこの彼ら。その最たる魅力はいわゆるエモリバイバル的な系譜を踏みながらもパンクやメロディック、ハードコアからの影響を色濃く出しながら、いい意味で聞くものの予想を裏切り続ける癖のある凝りに凝った展開が多用される中、これら多分に溢れる要素を全てキャッチーに仕上げる圧倒的構成力とバンドとしての推進力の高さにあると思います。Morethanは、疾走感×合唱×しゃがれ声メロディックとでも形容したい至高のメロディックパンクを鳴らし、USメロディックに日本人の粋な味をちょっと肉付けしたような音に、巧みに緩急を織り交ぜ、あまりに爽快に邁進する図太くタイトな演奏と音にも人間性にもキャッチーなその在り方が完全に最高なバンド。まもなく新しい音源も発表してくれるはずなので、2020年もっともっと認知され話題となってくれることを心から祈っています。また、heliotropeは、個人的にも大好きなのでMorethanにお願いしてお誘い頂いたのですが、これにはheliotropeの猫田ねたこさんが現在ーボード・ボーカルを取っておられるJyochoをThirdsのみんなが大好きだということも背景にあって、それであればThirdsとより親和性の高いheliotropeと交わる機会を作ってあげたいなということで実現した共演です。ギターレスのキーボード・ベース・ドラムという少し特異な体制ながら、優しく囁きかけるようなボーカルが繊細かつ力強いリズム隊に載り、派手さはないのにそっと寄り添う音が異常な心地よさを孕む最高のバンドなので、確実にThirdsと絶妙な化学反応を魅せてくれること請け合い。このラインナップが見れるなら割と遠出してでも見る価値は存分にあると思うので、横浜でも是非臆せず足を運んでください。当日は20時から遅めのスタートで2会場にて進行します。お見逃しなく。


2/8(土) Osaka @ Namba Music Bar 845 *
Stars Hollow (US) / Thirds (PH) / falls / salt of life / Diskover
Open / Start 18:00 / 18:30, ¥2,500
Tickets: nothingfeelsrealtbh@gmail.com / saltoflife.kyoto@gmail.com

ツアー3日目は大阪にて極上バーニングメロディック筆頭salt of lifeに仕切って頂きます。salt of lifeはI Excuse~Browntrout~Spray Paint的な系譜の初期衝動爆発系のぶっちぎりの激渋メロディックに清涼感を孕む繊細なコードワークにキャッチーさが過ぎるメロディーラインをなぞるような単音フレーズを織り交ぜ熱量たっぷりにダイナミックに、鬼シンガロングよろしくな大合唱パートも搭載しつつで蒼さと甘酢感盛り込み系で本当に "日本のメロディックパンクとは” がこれでもかと詰まった最高のバンドです。これ以上洗練されすぎてもダメで、これより粗削りでもダメで、針に糸を通すようなこれしかない絶妙な塩梅で滾る瑞々しい至高のメロディック。DiskoverはPajamin Distroや企画Yellowknifeで知られるナオさん率いる女性ボーカルのラフメロディックパンクを奏でLast One Standingやshe luv itのメンバーなども含む豪華編成に、CigarettemanやPear of the Westを彷彿とさせながらUSメロディックからの影響もちりばめどこか儚さにも似た淡さを搭載した最高のメロディックを聞かせてくれるバンドで、ここでも新宿や横浜と同様にフロアでのお客さんとゼロ距離でのライブとなるので冬に灼熱必死の環境でメロディックとエモが最高の塩梅で交錯しあう環境にぜひとも酔いしれて頂けたら嬉しいです。



2/9(日) Nagoya @ Kanayama Brazil Coffee *
Stars Hollow (US) / Thirds (PH) / falls / Fireplay / good luck with your fun
Open / Start 17:00 / 17:30, ¥2,800 / ¥3,300
Tickets: e+ / nothingfeelsrealtbh@gmail.com



ツアー4日目は名古屋は金山ブラジルコーヒーというカフェ兼ライブスペースにてgood luck with your funとFireplayを招いて開催。good luck with your funは、CSTVTやSnowing直系なエモリバイバルサウンドにLattermanやRVIVR的な疾走渋メロディックとを掛け合わせたような至極キャッチーなメロディーラインを軸に変拍子な展開を多用し伸びやかなボーカルが乗っかる孤高なスタイルで個人的には過小評価されすぎているめちゃめちゃイケてるエモバンドだと思っています。さらにこの日は大阪から激烈メロディック艦隊Fireplayが襲来、、90年代後期から00年代初期のUSエモと2010年代のモダンなメロディック感、さらに日本人のキャッチーなメロディセンスが絶妙に調和した、渋さ壮大さを孕みながらしっかり泥臭くてパンクで煮え切らない感情の溢れが生み出す熱量と等身大さが至高。手前味噌ながらエモ/インディロックバンドの来日ツアーの名古屋編でこうしたメンツを集められて嬉しい限り、間違いなく最高な日になることは確定していると言っても過言ではないですが、このカフェというシチュエーションがここにどういったエッセンスを加えてくるか、そのあたりも非常に楽しみです。


2/10(月) Tokyo - Kichijoji Daydream
Stars Hollow (US) / Thirds (PH) / Haiki / せだい / Summerman
Open / Start 18:30 / 19:00, ¥2,800 / ¥3,300
Tickets: e+ / nothingfeelsrealtbh@gmail.com

ツアー5日目、セミファイナルとなるこの日は平均弱冠25歳と若いStars Hollowに合わせ新世代エモバンドをぶつけたく試行錯誤した日程。HaikiはTiny Moving Parts直系なマスロック/トゥインクルエモサウンドにエモリバイバル全盛後のTopshelf Records~Triple Crown Records系統の壮大めなエモサウンドも搭載、そこに等身大で和テイスト盛り盛りな歌が載るありそうでなかった独創性に満ちてて非常に染みる音。Stars Hollowとの親和性抜群で、歌い回しだったりメロディの載せ方だったりに違いこそあれど、共鳴する点が非常に多いと思うので、Stars Hollowの面々がHaikiに対してどんな反応を魅せるか、大きく言えば新世代エモ対決とも言えるこの共演を是非目撃して頂きたいです。せだいは、Sunny Day Real Estate~Christie Front Drive的な系譜の音で胸を締め付けるような郷愁感に似た哀愁と目まぐるしくうごめく日々の感情との葛藤を日本エモ的な解釈を載せて紡がれる音が特徴的で、ひとたび見ると虜になってしまいそうな非常に爆発力を兼ね備えていそうな音色を奏でているので、こちらもどういったライブを魅せてくれるか楽しみです。なお、個人的にせだいのことはつい最近まで存じ上げず、アメリカの友人数人が口々に話題にしていることから知った逆輸入的感覚すらあるバンドです。さらにこの日は吉祥寺周辺のエモ・パンク界隈にはお馴染み、Summermanも出演します。Pavement, Superchunk, Teenage FanclubにDowsing, The Sidekicksなどメロディックとエモ、インディロックを完全に最高の塩梅で混ぜ合わせ日本人の情緒をぶち込んだ最高の音、セミファイナルを華麗に、泥臭く彩ってくれること間違いなし。
2/11(火・祝) Tokyo @ Ebisu Kata *
Stars Hollow (US) / Thirds (PH) / falls / offseason / sans visage
Open / Start 18:30 / 19:00, ¥2,800 / ¥3,300
Tickets: e+ / nothingfeelsrealtbh@gmail.com

ツアー最終日は、恵比寿Liquidroomの2階にあるKATAというアートスペースにて、沖縄から至福のトゥインクルエモoffseasonとその名を世界に知らしめる東京激情sans visageが華を添えてくれます。offseasonは沖縄を日本のエモシーンを代表する最高のエモリバイバルサウンドでAlgernon Cadwallader直系のサウンドで、彼らの特徴はその飛び跳ねたくなるような多幸感に満ちたメロディと狙ってもなかなか出せない味の染みた超絶妙な "しょぼさ"。エモというと憂鬱さがまず先に出てきてしまうものですが、彼らはエモを悲壮感や葛藤を形にするものではなく終始FUNな空気感をまとい届けてくれます。キャッチーでリズミカルな展開と緩急も交えながら、こんなにもライブを見るだけで笑顔になれるバンドを自分は他に知りません。こんなにお客さんを巻き込んで幸せをまき散らすバンドを知りません、日本が誇るエモの一つの完成形だと思っています。ぜひその素晴らしさ・ライブの楽しさを彼らを通じて体感してほしいなと思います。sans visageは、2017年にはオーストラリアツアー2019年には東南アジアツアー/中国ツアーを敢行し、今世界で最も知られた日本の現行バンドの一つ。Sed Non Satiata直系のユーロ激情基盤にEngine Downを思わせる繊細さ緊張感を和の解釈といなたさで表現した、場数感異常なタイトな演奏でバキバキに喰らわせてくれること請け合い。洗練された音の中に等身大さ泥臭さが見え隠れするところが何とも愛くるしい、非常にパンクなバンド。これをアートスペースという開けた空間で、エモ第5世代を引っ張るStars Hollowとアジアンエモシーンの超新星Thirdsと東京エモ代表fallsのツアー千秋楽として行えるのは非常に企画者冥利に尽きます。エモが好きという方には是非とも見逃して頂きたくない、最高の一夜になること請け合いです。



Stars Hollow (Facebook / Twitter / Instagram
)


アメリカのStars Hollowは、アイオワ出身の3ピースでTwinkle Emo - Midwest Emoを基盤とした新世代エモバンド。現行USエモシーンでは新世代エモムーブメントが起こりかけている真っ只中で、その先頭を走る代表格の一つが彼らStars Hollow。
2000年代後半から2010年代中期にかけて、Algernon Cadwallader/Snowing周辺から世界的な盛り上がりを見せた "エモリバイバル" ムーブメントに熱狂し、次々に頭角を表すバンド達の奏でる音に、その流行に、魅せられ没頭した人は多いはず。そんなエモリバイバルの最盛期ど真ん中に淡い青春時代を過ごしていた若人たちが成人してバンドを結成、その後再びシーンが再燃し始めている、それが昨今のUSひいては世界のエモシーンの動きと言っても過言ではないはず。
このStars Hollowを筆頭に、Origami AngelMacsealCommander SalamandarMichael Cera PalisPerspective, a Lovely Hand to HoldGood Sleepyなど、目覚ましいほど次々に現れる粒揃いで勢いのあるバンドの数々。肝心のStars Hollowの奏でる音色はと言えば、キラキラしたギターとキャッチーなメロディ感、全体に帯びる悲哀感/緩急とのバランスが抜群で、Algernon CadwalladerやSnowingはもちろんのこと、Castevet、Glocca Morra、Midwest Pen Pals、Merchant Ships、Marietta、I Love Your Lifestyle、さらにはツアーに一部帯同するfallsあたりと共鳴する音で認識しています。そして彼らの音を聴いて、多くの人が想起するであろうTiny Moving Parts。Stars Hollowは、TMPに影響を感じる音でありながら、TMPよりもグッとパンク感が強く、テクニカルに "やりすぎない" キャッチーさが、彼らStars Hollowの非凡な才能で、秀でた個性だと思います。


目下最新作の2nd EP "Happy Again" は It's not that you won't be happy again, you just won't be the same as you were before" という5つの曲目全てが連続した一つの曲として構成されていて「もう幸せになれない訳じゃない、ただ過去の自分には戻れないってだけ」というメッセージも音楽性も全て含めて非常に最高、1st EP "I'm Really Not That Upset About It" はエモにボーカルの声の載せ方とバランスに激情感も感じるような雰囲気でハッピー感と陰鬱感が同居しててこれもまた最高。
冒頭にも記したように、こういった音がシーンで俄かにまた再燃し出しているのはとても興味深く、近く初のアルバムリリースを控えているので、今すぐにでも爆発的に売れてもおかしくないバンドだと自負しています。まだ20歳中盤に差し掛かったぐらいの年齢で、良い意味で蒼さが残りつつも最高の塩梅でトゥインクルエモ/ミッドウェストエモを奏でる彼らの輝きをぜひその目で体感して頂きたいと思います。今後のエモシーンを代表していく存在になっていく可能性も大いにあると踏んでいます。


Thirds (Facebook / Instagram)



フィリピンのThirdsは、マニラを拠点に活動する女性3人組のエモ/マスロックバンド。2020年にアルバムリリースを控えるアジアエモシーン最注目株の一つで、エモやマスロックを軸に綺麗な旋律を奏でつつインディロックからオルタナティブロック的な系譜も踏襲して歌メロも抜群に良いという絶妙な塩梅を兼ね備えた、シーンに突如現れた新星。言うなれば、Cayetana、Camp Copeあたりの女性グループのメロディックパンク/インディパンクな流れのバンドのアジアからの回答とも言える、その力強い音とその活動スタンス。エモやインディロック的な音を軸とするその根底のメロディ感にはパンクが強く根付き、これも前述の2バンドとも非常によく通ずる部分かと思います。

これまでリリースは少ないながらも、Facebookのファン数は2万を雄に超える人気を誇る。その秘密は、ThriceCirca Survive、Coheed and Cambria系統の音を出していた彼女たちの前身バンドにあり、アンダーグラウンドシーンながら10年ほどフィリピンパンクシーンを盛り立てていたことにあるとか。そんな彼女たちの背景もあって、フィリピンのみならずアジア圏のエモ/パンクシーンがThirdsに寄せる注目度は非常に高く、日本でもお馴染みのTiny Moving PartsにMae、Chinese Football、2019年6月に再来日を果たしたForestsとも共演歴あり。また、今回同時期 (2020年2月) にアジアツアーを行うTiny Moving Partsには同行程全帯同の声が掛かるも、彼女たちに特別な場所はTMPとのツアーではなく日本とのことで、その大きなオファーを蹴って日本のシーンに強く足跡を残すべくやってきてくれます。今回ツアーメイトとなるStars Hollowとも良い化学反応を出してくれると期待を寄せています。日本でも高く人気の出そうな音だけにどんなライブをしてくれるか、日本のお客さんがどんな反応をしてくれるか、バンドもブッキングサイドとしても非常に楽しみです。