Forests / Terrible People Japan Tour 2019

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現行エモ最高峰シンガポール産至極のトゥインクルエモ Forests 再来日決定!今やアジアのエモシーンを牽引し世界のエモシーンをも脅かす存在にまで成長したForestsが二度目の来日ツアーを敢行します。先般2019年1月のfallsとの東南アジアツアーや、2016年の来日も記憶に新しいという方もいるのではないでしょうか。ツアーには同郷シンガポールパンクシーン次鋒筆頭 Terrible People が全日程帯同します。
初日は盟友falls企画、2日目は近年の関西のメロディックシーンを牽引するFireplay企画、3日目はNothing Feels Real企画という形で3日間と短いながらアジアツアーの一環として、今後世界のパンクシーンを脅かすこと請け合いなシンガポールの2バンドの来日をぜひご刮目ください。

Nothing Feels Real presents
Forests / Terrible People Japan Tour 2019 
予約・お問い合わせ/Inquiries: nothingfeelsrealtbh@gmail.com

6/14(金) 東京 吉祥寺 Rinky Dink Studio 7スタジオ *限定30
Forests (Singapore)
Terrible People (Singapore) 
Armless Dentist (Singapore) 
falls
18:30/19:00, ¥2,000



初日は現行の日本のエモシーンを牽引する存在と言っても過言ではない、トゥインクルエモ~ミッドウエストエモに清涼感すら帯びる音を携え夥しい悲哀をメロディックに体現する東京・吉祥寺を拠点に活動するfallsによる企画。世界にエモバンドは数あれど、ここまで屈折した展開を繰り返しながらキャッチーに、しっかり根っこにパンクが息づきながらエモでメロディックでというバンドもなかなかいないと思います。ハードコアをはじめ様々なバックグラウンドを持つルーツの多様性と期待を裏切るような展開の面白さ、モダンとクラシックを共存させて彼らなりにブレンドさせたエモ/パンクの形が多くの人々を魅了し続けています。2019年初頭にForestsと東南アジア4か国をともにツアーした縁もあり、今回このツアー初日を企画して頂きます。この日はForestsのフロントマンDarellとその彼女Claire率いるアコースティックグラインドコアバンド、Armless Dentistがゲスト出演。バンド名は「腕のない歯医者」、かなりぶっとんだネーミングでぶっとんだ音楽形態ではあるもののむせび叫ぶような女性ボーカルにアコギ時々男女混声に絡み合うブラストビートという感じで完全にオリジナリティに富みすぎた最高の特異さでめちゃくちゃ刺激的です。この日は吉祥寺リンキーディンクスタジオで30人限定ライブ、1500から2000人キャパで演奏することもあるForestsをこの狭小キャパで見れるのは最初で最後かもしれません。





6/15(土) 大阪・難波 Music Bar 845
Forests (Singapore)
Terrible People (Singapore)
Fireplay *Acoustic

White Surf! 
sans visage  
18:30/19:00, ¥2,000




近年の大阪メロディックシーン筆頭なFireplayが企画するツアー2日目、唯一の関西公演。エモとパンクを踏襲したメロディックを鳴らす、おびただしいまでの渋さを備えるバンドで、90年代後期から00年代初期のUSエモと2010年代のモダンなメロディック感、さらに日本人のキャッチーなメロディセンスが絶妙に調和した、とでも形容したい、日本メロディック最高の最終兵器感。世的にはしばしば日本のSmall Brown BIkeなんて言われますが、Samiam、Knapsack、Jets to Brazilあたりの渋さにThe Menzingers、Captain, We're Sinking、The Loved Ones、The Gaslight Anthem、Iron Chic、The Flatlinersあたりのモダンで渋さ壮大さを孕みながらしっかり泥臭くてパンクで、みたいな流れを踏襲して彼らなりに昇華させた印象で、根底にパンクとエモとがしっかり息づくメロディック。ライブも音が外タレかぐらい音でかくて最高で、滾る有り余るそのエネルギーを喰らいすぎて良いもの見たなと謎の喪失感すら覚えるほど。人の心を動かす音は感情でも衝動でも出せなくはないですが、Fireplayは、ルーツあっての、屈折した過去があっての煮え切らない感情の溢れが生み出す熱量と等身大さだなと思います。この日はさらにFireplayとともに昨今関西のメロディックシーンを盛り上げるWhite Surf!が出演してくれます。日本人的な情緒を孕みながら緩急のバランス感が絶妙で、鬱屈した感情の揺れ動くさま、滲むような雑草感はFireplayに通ずるところがあるかなと思います。現行の関西メロディックを引っ張る2バンドの共演に加え、その名を世界に馳せる東京激情 sans visage の出演が決定。2016年にForestsが初来日ツアーを行った際に数か所ツアーを回った、盟友とも言える彼らが大阪公演に華を添えてくれることとなりました。2017年にはオーストラリアツアー、2019年には東南アジアツアーを敢行、今世界で最も知られた日本の現行バンドの一つ。Sed Non Satiata的なユーロ激情基盤にEngine Downな繊細さ緊張感を和の解釈といなたさで表現した感じで、バカでかい音と
場数感異常なタイトな演奏でお送りされる至高感。感情的なだけでも技術が高いだけでもなく等身大さ泥臭さあってのパンクだなと思わせてくれるバンド勢揃いな一日。




6/16(日) 東京・西荻窪FLAT
Forests (Singapore)
Terrible People (Singapore)
Racoonhead (Singapore)

Worst Party Ever (USA)
Goodbye Gangsters
Morethan
Forbear
16:30/17:00, ¥2,400/¥2,900






最終日はNothing Feels Real企画。Forestsがエモ、Terrible Peopleがメロディックというところでどちらも網羅的に、かつ刺激的なメンツにと構想、東京の激渋2ピースエモGoodbye Gangsters、レペゼン横浜・日本が誇る世界水準の至高のメロディックパンクMorethan、男女混声異常浮遊系オルタナティブパンク/シューゲイズForbear、さらにForestsギターのAdamのサイドプロジェクトJoyce Manor直系ドタバタメロディックRacoonhead、そしてそしてアメリカのインディ/エモ界隈を昨今賑わすWorst Party Everがゲスト出演という形で、全7バンド最高の布陣でお送りします。Goodbye Gangstersは1年ほど前までは3人で活動をしていた90年代スタイルなエモに等身大な日本語詞と流麗なコードワークやアルペジオを駆使し丁寧に紡ぎあげていく形だったものを、あるタイミングから突如としてギターレスの2ピースに大変貌させ、図太く強靭なグルーヴ感はより強固に、変拍子や偏屈なパートも用いながら極めてキャッチーに、時折隙間感すらもそのバンドサウンドに取り入れる器用さで、ギターがないのにどこかすごく凛としていて狂気的で時に無邪気でと、心の奥底に眠りし鬱屈感と見えない未来への滾る想いとが共存するような、そんなアンサンブルで、悍ましいポップさと絶妙なセンス感に圧倒されること請け合いです。もはやすべての音楽に捧げたい最高のバンド。Morethanは、2012年あたりに頻出したTitle Fightフォロワー的な音を今に残す、特に “Shed” 時代のTF感を彷彿とさせる音に合唱メロディック感を搭載させた、日本でも世界でもいまや類を見ないタイプの極上メロディック。その巧みな緩急の織り交ぜ方が何より最高で、しゃがれ気味の歌声と爽やかさすら覚える歌声とを使い分ける、アルバムさえ出したら世界的に名が出て行っても決しておかしくない、USメロディック感に和な趣きをちょっと肉付けしたような、どえらいタイトな演奏とあまりにキャッチーな人間性が最高。Forbearは、blue friend, Asthenia, hue, joseph eats a snail等のエモに精通し倒した精鋭たちが始めた新バンド。彼らの音を最もキャッチーに表現するならAdventures meets Pity Sex。日本のいわゆるシューゲイズなバンドと言うとどうしても轟音的で浮遊感だけ追い求めルーツが薄かったりしてしまうのですが、Forbearが魅力的なのはハードコアがバックグラウンドに血として息づいていること。しっかりとパンクでしっかりとオルタナティブでシューゲイズでという音を男女混声ボーカルで落とし込むなんて、そんなの悪いわけがありません。Racoonheadは、Forests超敏腕ギタリストAdamによる超キャッチーなドタバタメロディック。Joyce Manor、Jeff Rosenstock、Spraynardあたりをモロに彷彿させるドタバタメロディックに剥き出しの郷愁感と悲哀をこれでもかとちりばめた等身大な音で最高の極み、Forests ライクなトゥインクルなリフが随所に顔を出してくる感じもめちゃくちゃ憎い。Worst Party Everは急遽出演の決まった、今世界インディ/エモ界隈から注目を集めるバンドで、メンバーが一時東京滞在中、さらにこのライブを見に来てくれる予定だったということ諸経緯経て出演して頂く運びに。The Front Bottoms、Modern Baseball、Mom Jeansあたりをめちゃめちゃいなたくして寄り添う音に仕上げた、とでも言いたい歌心異常な超沁みるエモサウンドが最高で、USシーンでもかなり注目を集め始めているのでぜひこの機会に目撃してほしいと思います。
エモからメロディックまで粒揃いな最高峰のバンドをそろえられたかなと自負しています。ぜひこぞってください。





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Forests (Twitter / Facebook / Instagram / Bandcamp)



昨今シーン全体の流れはオルタナ/インディーロックへの傾倒して久しく、いわゆるエモリバイバル的なバンドはめっきり減ってきた印象ですが、確実に "エモリバイバルがリバイバルした" これまでの様々なジャンルの系譜を踏襲しながら完全にForestsでしか出し得ないエモを作り上げていて最高、ベタに言えばAlgernon Cadwallader/Snowing ~ Glocca Morra/MariettaあたりのUSフィラデルフィア周辺のエモリバイバル直系な音でを彼らなりのエッセンスを足し昇華させた形。何と言ってもその魅力は、"Twinkle/Midwest Emo (いわゆるキラキラしたエモ)" を基盤としながら鬼シンガロングよろしくな合唱系コーラスに超テクニカルなタッピングを至極メロディックテイストにこだわりひたすらにキャッチーに仕上げたセンスの良さ。もはやシンガポール国内で彼らの存在を知らない人はいないほど、50人程度のスタジオライブから1500から2000人規模のライブ、シンガポール政府主催のイベントまでこなし、ナードなファンからメロディック/ポップパンクなファンまで幅広くカバー、再三ですがトゥインクルエモ~テクニカルなマスロック要素を孕みながらとにかくファンなメロディック要素が盛り込まれすぎていて多幸感以外適切な言葉が見つからないほどに至高、アジアからこういうエモバンドが台頭していくさまは実に誇らしいことだと思います。





前述のように2016年にも来日歴のある彼らですが、これまで2015年にEP "Worst Beach Vacation Ever, Circa 1997" を、2016年に初となるフルレングスアルバム "Sun Eat Moon Grave Party"をリリース、そして2019年初頭に "Spending Eternity in a Japanese Convenience Store (日本のコンビニで一生を過ごす)" という日本人としては容易く見逃す訳にはいかない機微に富んだタイトルのセカンドフルアルバムを満を持してリリース。この内容が昨今のエモリバイバルムーブメントを踏襲しながらその遥か先を行くトゥインクルエモを基盤としながらメロディックパンク×マスロック×ポップパンク×激情をこれでもかと絶妙な塩梅で盛り込み、究極のキャッチーさを兼ね備えた恐ろしい傑作に仕上がっていて、もはや全エモ/パンクファンに届くべき鬼キャッチーでハッピー感溢れる音に悲しみの極みのような歌詞を載せ紡がれる楽曲の宝庫なんです。同新作アルバムは、2019年の幕開けとともにBandcampでリリース開始、同時にリードトラック "Kawaii Hawaii" のMusic Videoが公開されると、TwitterやFacebook、Instagramなどソーシャルメディアで高い注目を集め、ほどなくしてReddit (世界版/音楽版2ちゃんねるのようなもの) で "こんなにもミッドウエストエモとマスロックとを上手く混ぜ合わせ、ちょっと偏屈なポップパンク仕立てにまとめたバンドがいたか" "しかもこんなバンドがアジアから…?!" などと恐ろしいスピードで話題沸騰となりアメリカやヨーロッパなど世界へもその勢いは波及。今やその再生数は35000回、高評価は1500を数えるほどで、この春Dog Knights ProductionsからLP化されると僅か数日でファーストプレスの300枚がソールドアウトしてしまうという脅威の注目度の高さ。今後US/EUツアーなどしようものなら即世界規模に人気が跳ね上がるバンドだと思うので是非ともお見逃しなきよう現行エモ最高峰のその姿を目に焼き付けてください。




Terrible People (Twitter / Facebook / Instagram / Bandcamp)




2016年結成、昨今シンガポールパンクシーンを賑わす屈託のないメロディックが最高なパンクバンド。これまで"Smoking Man" EPリリース一枚のみですが、今ツアーに向けて2019年5月31日に初のフルアルバムをリリース。これまでIron Chic、Banner Pilot、Hot Water Music、Dillinger Four、Summer Vacation、Unfunあたりのいわゆる渋メロディック的な傾向にあったこれまでの姿からの変化著しく、Modern Baseball、Slaughter Beach, Dog、Warm Thoughts、Sorority Noise、The Front Bottoms、The Hotelier、Somos、Charmerあたりの柔さと抑揚とを巧みに使い分ける "いなたい温もり系メロディック" に大変貌。等身大で飾らないインディーパンク/エモーショナルメロディックの在り方を、儚く脆くも必死に喰らいつく雑草感を携えながら繊細に紡ぐのがTerrible Peopleの最たる魅力。上記動画で新曲多数披露しているのでご覧になってみてください。バンド名こそネタ的な名前ですが、音は本当に世界基準で、最早これ以上成長しないでくれと思うほどにちょうど良くいなたくて淡くて甘酸っぱくて、現実を嘆きながら決して後ろを向かないパンクス感が至高。彼らもこれからのアジアシーンを引いては世界のエモーショナルメロディックシーンを確実に担う存在になるはず。